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中国言語文化専攻 2017年度学位論文・中間発表会を開催いたしました。

 7月31日に行った大学院学位論文中間発表会では、予定通り博士前期2年生3名、博士後期3年生2名、そして台湾師範大学博士前期課程留学中の卒業生1名が研究発表を行いました。内容は古典小説から民国期の国籍問題、日本仏教、当否疑問文までと広範囲にわたり、またフロアからも活発な意見や質問が出されました。以下、発表者4名の報告です。

 私の研究テーマは19世紀における武俠小説の解読であり、 『三俠五義』を中心としている。研究対象は主に19世紀に生まれた武俠小説『施公案』、『三俠五義』や『七俠五義』等である。武俠小説の研究については陳平原氏が非常に深く研究しており、その考え方を学び、参考とした。特に陳氏が武俠小説を単なる好事家的興味から研究しているのではなく、現在の中国文化を豊かに再生するという願いがその根本にあり、武俠小説を本質的な部分で捉えようにとしているところを参考したい。今回の発表には特に武俠小説のいくつかの著書を紹介しましたが、時間の関係で全てを論じられなかった。陳平原氏の著書を先行研究として参考し、今後の展開の参考にしたいと思う。(博士前期2年 熊偉さん)

 7月31日の中間発表では、修士論文の研究対象「『國民政府公報』(1927年〜1946年)」の記載データを中心に、中国國民政府期の中国国籍の取得と喪失に対して、資料の紹介、章の構造、データ整理の報告、これからの研究方向などの説明をしました。また、先生たちの貴重なご意見を頂き、誠にありがとうございました。今後は、統計したデータをどのように使って、何を明らかにするか、その歴史背景をもっと研究して、明確に整理できるような工夫を行いたい。(博士前期2年 金美星さん)

 博論の研究対象の一つは『海遊記』である。その編者は「海北遊人無根子」と署名され、福建版の神様シリーズの『南海観音傳』及び水神小説『天妃娘媽傳』とは同時代、同地域の著作である。先行研究によれば、『海遊記』の編者は、水神小説『天妃娘媽傳』の編者「南州散人呉還初」とは同一人物である可能性が極めて高く、『南海観音傳』の編者「南州西大午辰走人」は、まさに呉還初の別号と考えられる。これからは「海北遊人無根子」の編者問題について考証を進める所存である。今回の発表について、金文京氏および大塚秀高氏の先行研究の確認、また版本の長さに関するご意見をいただいた。今後の参考にしたいと思う。(博士後期3年 王子成さん)

 今回の中間報告会で、博士論文の研究対象、研究方法、章の構成及び当否疑問文の産出プロセスを中心に発表させていただきました。質疑応答で、当否疑問文の前提(当否疑問文を作り出すための動機)の妥当性についてたくさんの意見をいただきました。先生方の意見を参考にし、誤解を招かないように、博士論文における疑問文の“前提”の意味を確りと定義したいと思います。(博士後期3年 胡傑さん)

※ 中間報告会の発表順








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