外国語学研究科

神奈川大学外国語学研究科
欧米言語文化専攻 中国言語文化専攻

言語を核に、文学・文化・歴史を幅広く理解できる
教養人の育成を目指して

高度化、複雑化する現代社会において、高等教育機関としての大学院への期待は年々高まっています。本学の学部教育は独自のカリキュラムにより、国際人に必要な幅広く深い教養を養い、各専門分野の基礎教育を行っていますが、その上に立脚する大学院は、より深く高度な研究・開発能力、運用能力の育成を目的に設置されました。1992年に開設された外国語学研究科は、専門研究でめざましい成果をあげるとともに、多くの研究者、大学教員、高度専門職業人を養成してきました。

本研究科は、欧米言語文化専攻と中国言語文化専攻の2専攻を設けています。どちらも外国語の本質の理解を核に、その国の文学、文化、歴史を深く掘り下げて研究することで、異文化を幅広く理解でき、国際社会の中で活躍することも可能な、職業的能力の高い教養人の育成を目指しています。

外国語学研究科 概要
欧米言語文化専攻
中国言語文化専攻

お知らせ
「外国語学研究科英語英文学専攻博士前期課程及び博士後期課程」は2010(平成22 )年度入試をもちまして学生募集を停止し、2011(平成23)年4月1日より「外国語学研究科欧米言語文化専攻博士前期課程及び博士後期課程」を開設(設置届出中)いたします。

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外国語学研究科 概要

研究科の特色

異文化を深く理解し、吸収することをめざして、言語と文化の両面を探究している大学院です。研究から得た成果は、年1回、研究科から発刊される『言語と文化論集』に公表できます。まだ一部ですが、学生が学会で発表するなど、対外的な発信も行っています。また、学内外の研究者を研究員として構成している非文学資料研究センターに、中国言語文化専攻の教員スタッフが参加し、共同研究を推進しています。

カリキュラムの特色

2011年度開設の欧米言語文化専攻には「英語教育・英語学」「英米文化・英米文学」「スペイン語圏言語文化」「比較言語文化」の4コースを新たに設置、中国言語文化専攻には「言語」「歴史・文化」の2分野を既に設けています。院生は、入学時にどのコース・分野を専攻するかを決めますが、自身が専門としない分野の科目も履修できるように柔軟性をもたせています。言語と文学、文化、歴史は有機的につながる分野なので、各専攻様々な知識を幅広く取り入れて学修できるよう、関連科目も多数用意しています。さらに、欧米言語文化専攻の博士前期課程では「昼夜開講制度」を導入しています。

指導サポート体制

本研究科では、複数の教員から指導が受けられる「複数指導体制」をとっています。また、教職志望者のために「TA制度」を積極的に活用しています。これは、博士前期課程の院生が学部学生への指導補助、博士後期課程の院生が博士前期課程の院生への補助指導を行うもので、実際の授業で指導補助を行うことにより、本人の指導法のトレーニングにもなります。

修了後の進路

前期課程修了生は、主に大学非常勤講師や高等学校教師として活躍する人が大半です。そのほか、出版社等への就職実績もあります。後期課程においては、これまでに英語英文学専攻から2名、中国言語文化専攻から8名の博士号取得者が輩出し、大学の専任職に就く者もいます。また、英語英文学専攻では、本研究科に在籍しつつ、海外の大学へ留学する人もいます。

(主な就職先)
(学)森村学園、ケイラインロジスティックス(株)、(株)ジェイティービー、 (株)エイチ・アイ・エス、日本大学付属 第一中学・高等学校 東京高等学校、 (学)神奈川大学、(株)テクノアソシエ、 (学)大原学園 、日本サード・パーティ(株) 、セコム(株)、 (株)レヂトン

修学フローチャート

欧米言語文化専攻 (2011年度開設)

現在の全地球的国際化の傾向をふまえて、世界的視野のなかでの語学、文化・文学をとらえる力を養うカリキュラムを設けています。具体的には、英語教育・英語学、英米文学・文化、スペイン語圏言語文化、比較言語文化の4コースを設けてありますが、コース間を横断して科目を選択することができます。このことにより、自らの研究対象をより広く豊かなものにすることもでき、関連科目の履修が少ないか全くない場合でも、指導教授のもとで必要な演習科目の単位を取得すれば、修士論文、博士論文を書き、学位の取得につなげることができます。また、2008年度から社会人特別入試の対象者である社会人経験者や、小・中・高の現職教員が平日の夜間や土曜日に学習可能なプログラムを提供しています。

開講科目一覧(PDF)
演習担当教員の研究課題および研究業績 (PDF)

カリキュラムの特徴

欧米言語文化専攻の4つのコースの特色は以下の通りです。どのコースを専攻しても、他のコースや関連科目、また他専攻の科目を履修できます。欧米言語圏・東アジア言語圏の特定の地域について幅広く学ぶことによって、自らの研究をより広く豊かなものにすることができます。

英語教育・英語学コース
本コースにおいては、言語理論から、英語教育を含む応用言語学まで、多彩なカリキュラムのもとで、受講生の要望に応じて専門的な研究を行います。英語教育学研究、第二言語習得論、心理言語研究、統語論などの講座を設け、研究の分野においても、実務の分野においても、将来、専門家として活躍できる人材の育成を目指します。特に、英語教育の講座では、中学校・高等学校ですでに教師として活躍している社会人に対し、社会のニーズに応じた最新の英語教育法を指導することを目指します。

英米文化・英米文学コース
文学の分野においては、高度な英語力を基礎として、英語圏で生み出された中世から現代に至る詩・小説・演劇・批評などを学際的視点に立って研究し、言語・人間・思想・文化・歴史・社会などへの洞察を深めることを目的とします。文化の分野においては、高度な英語力を基礎として、英語圏の国や社会の政治・経済・文化・歴史・思想などについて学際的視点に立って研究し、特定の地域への理解を深めるとともに、国家・地域間に生じる問題、異文化間の交流、文化表象などへの理解を深めることを目的とします。また、さらなる研究を望む受講生に対しては、博士後期課程への進学が可能な専門的な知識や語学力を身につけることができる講義を行います。

スペイン語圏言語文化コース
スペイン語圏言語文化研究の継続、またスペイン語を母語とする教員のもとでのより高度な研究の継続、といった外国語学部スペイン語学科学生からの要望に応え、本コースではスペイン語圏の言語・歴史・文学に関する深い理解と考察力を涵養し、同時にスペイン語の高度な運用能力を有する人材の育成をも目指します。

比較言語文化コース
本コースではグローバル化し、複雑化する国際社会において自信を持って活躍することのできる人材を養成するために、多文化・多言語化或いは複文化・複言語化しつつある個別社会の現状を踏まえて、種々の言語や文化について研究します。また、複数の文化・言語の比較対照研究や、文化の超域的な研究、或いは応用言語学 研究を行います。さらに、このコースの研究対象にはグローバル化にふさわしい日本文化研究や日本語教育学も含まれます。文化や言語についての高度な探求を行うために必要な、豊富な知識とその活用力、専門的な分析力、さらには研究成果を発表するための十分な表現力を身につけた人材を養成することを目指します。

修士論文題名一覧(英語英文学専攻2008 〜2009年度修了者)

・Effectiveness of Mind Map Strategy on Vocabulary Teaching
・ポーの探偵小説を読む ─ その文化的背景と語りの技法
・動詞の形態と統語構造 ─ 語彙動詞と助動詞have, be の違い
・置き換えられる過去 ─ カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』
・『夏の夜の夢』における三つの文化の融合 ─ 妖精パックの役割

中国言語文化専攻

1992年4月修士課程( 現在は博士前期課程)として発足。1995年4月博士後期課程を設置。はるか古代からの文明史を背負いつつ、一方で国際社会において重要な役割を担い始めた中国について、言語、歴史、文化各分野における最新の研究方法と成果を学ぶことにより、専門家としての能力を育成します。また、多様な教育プログラムによって各分野を総合的に学ぶことにより、実務の世界でも活躍できる人材を育成します。

開講科目一覧(PDF)
演習担当教員の研究課題および研究業績 (PDF)

カリキュラムの特徴

文化系の学びを含む多様な教育指導を行っています。言語系と歴史・文化系の2系のいずれを学ぶかは、入学時に選択することになっていますが、必ずしも専攻科目に拘束されることなく、担当の指導教授の指示により研究視野を広く取ることができます

言語系
現代中国語に関する意味論、統語論、および社会言語学上の諸問題、歴史的語用論、音韻論に関する研究が行われています。また、特に近年急速に進歩したコンピュータの利用による、より効率的な解析方法を開拓し、学界に寄与することも行っています。

歴史・文化系
中国の近世、近代における歴史、社会、思想、文学、民間文芸の各分野に関する研究を行っています。特に、近代上海史、日中交流史、日中比較文化、中国小説史における研究は、内外から高い評価を受けています。

共通科目
外国語学研究科の共通科目として、多様な視点で文化を捉える科目を用意しています。

修士論文題名一覧(2008 〜2009年度修了者)

・1920年代の中国労働法規 ─ 南京国民政府工場法
・中国における日本語教育 ─ 大連、長春の大学を事例に
・大陸と台湾における中国語指示詞の対照研究 ─ 日本語との比較を通して