活躍する卒業生
八角 香さん
2016年3月卒業
在ウルグアイ日本国大使館専門調査員(2023年現在)
【スペイン語との出会い】
小中学生時代、パティシエになる夢を抱き、独学でフランス語を学んでいました。その後、国連勤務を夢見てフランス語と英語の習得を目指すようになり、フランス語を本格的に学ぶべく大学受験に挑みましたが、結果はフランス語学科志望で受験した大学は全落ち、一方スペイン語学科のある大学は全て合格。「これはスペイン語を勉強しろと誰かに言われている」と思い、スペイン語学科に進学したのが、私のスペイン語との出会いです。
しかしながら、在学中はフランス語が諦めきれず、第3言語としてフランス語を学び続け、大学の交換留学で1年間フランスに滞在しました。当時、ジャン・ムーラン・リヨン第三大学のラテンアメリカ研究の授業で扱われたエルサルバドルのギャング集団「MARAS(マラス)」に関心を持ったことをきっかけに、彼らの誕生した背景等を調べて卒業論文を執筆しました。
【卒業後】
大学卒業後は、大学院に進学し、在学中には日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画を利用してメキシコに1年間留学しました。メキシコでは、ボランティア活動を通じてメキシコのストリートユースに関する研究を深め、修士論文を執筆しました。大学院卒業後は、在外公館専門調査員試験に合格し、経済・日本企業支援・中米統合機構(SICA)担当として、在エルサルバドル日本国大使館で2年間勤務。現在は、同じく専門調査員として在ウルグアイ日本国大使館に勤務しており、政務・経済担当として、日々奮闘しています。
【すべての学生たちへ】
学生時代は将来自分が何者になるのか、何者になりたいのか分からないままに毎日を進めていかなければならない人も多いかと思います。そんな中、今この一瞬の「学生である自分」は二度と戻ってこないため時間を無駄にすることはできません。今の自分の知見と価値観で学ぶ機会は今以外に無いのです。そのため、少しでも興味関心のあることがあれば、可能な限り挑戦してみてください。好奇心を押し殺さずに前に進み続けてください。努力した分だけ、経験を積んだ分だけ可能性は広がり、それを繰り返すうちにきっと自分が何者になりたいのかが見えてくるはずです。また、今すでに夢や目標があるにもかかわらず、成績や経済的な理由等で自分の目指すものを口に出せずに諦めようとしていたら、それは一度考え直してみてください。諦めるのはまだ早いです。どんなに時間がかかっても、薄らでもいいので自分の目指す道への想いを絶やさずにいれば、もしかすると社会人になってから、ふとチャンスが訪れるかもしれません。一方で、勉強だけに一生懸命になるのではなく、アルバイトやボランティア等に精力的に取り組み、遊ぶときは全力で遊んでください。どんなことも「自分」を構築する糧となり、あらゆる活動を通して得た経験が自分の将来に繋がります。無駄なことは一つもなく、すべてがリンクしているのです。何事も前向きに捉えて様々なことにチャレンジし続けてください。