スペイン語学科 教員紹介・ゼミナール&卒業論文 Profesores, seminarios y tesinas de graduación

スペイン語圏の1つ、チリ領イースター島にあるモアイ像

教員紹介

⽒名∕職階∕専⾨分野 データベース
研究者情報
Message from Professor
神⼤の先⽣

新木 秀和ARAKI Hidekazu 教授 ラテンアメリカ近現代史, ラテンアメリカ地域研究

LINK LINK

岩崎 賢IWASAKI Takashi 准教授 ラテンアメリカ地域研究, 宗教学

LINK LINK

梅崎 かほりUMEZAKI Kahori 准教授 ラテンアメリカ社会史, 地域研究(ボリビア)

LINK LINK

落合 佐枝OCHIAI Sae 准教授 スペイン語教育, スペイン語学

LINK LINK

片岡 喜代子KATAOKA Kiyoko 教授 理論言語学, 統語論

LINK LINK

菊田 和佳子KIKUDA Wakako 教授 スペイン語学, スペイン語史

LINK LINK

黒田 祐我KURODA Yuga 教授 中世スペイン史, 地中海交流史, アンダルシーア地域研究

LINK LINK

西田 依麻NISHIDA Ema 准教授 スペイン文学

LINK LINK

バロン ロペス アルトゥーロVARÓN LÓPEZ Arturo 准教授 第二言語習得, スペイン語教育

LINK LINK

ゼミナール

3年次より「ゼミナール」に所属して専門分野に関する理解を深めていきます。担当教員と共に少人数で議論・報告・講読などを行います。

スペイン語圏言語文化ゼミナール

スペイン語語用論

落合佐枝

ことばを使って誰かにメッセージを伝えたり、誰かに働きかけたりすることは、握手したり、うなずいたり、微笑んだりすることと同じような1つの行為でもあります。例えば「頼む」という行為を行うとき、私たちは相手との人間関係や、相手にかける負担、行為の緊急性などさまざまな要素を考慮に入れた上で、そのことばが話されている共同体の慣習に従ってその場面でもっとも適切と思われる表現を選んでいます。この表現の選び方にはその言語特有のものもあれば、多くの言語に共通するものもあります。
このような視点は、ことばを構造ではなく使用から分析しようとする「語用論」の立場に基づくものです。本ゼミナールでは、語用論の枠組みを使ってスペイン語が実際に使われている例を分析していきます。まず、語用論についての初歩的な知識を全体で学びながら、グループでスペイン語の使用例の分析に取り組みます。その中から個人の研究テーマを探っていきます。

日本語スペイン語対照理論研究

片岡 喜代子

様々な言語を共通の枠組みで捉え、どの言語にも共通する特質と個別の特質を見極め、その相互作用から言語現象を説明するのが、言語の対照理論研究です。スペイン語と日本語を材料として、表面的には異なって見える言語現象にも実は共通の原則が働いていることを確認し、また表面的には同じに見えても共通の枠組みに入れると根本的に異なる現象を調べ、共通点や相違点を探り「発見」を積み重ねて行きます。ゼミナールIでは、言語の探り方を養い、研究の材料探しを行います。ゼミナールIIでは見つけた材料をどう料理するかを考え、卒業レポート作成を目指します。

スペイン語学の諸相―スペイン語の仕組みを考える

菊田 和佳子

このゼミは、スペイン語の歴史やその背景を知ることを通じて、スペイン語学の諸問題について理解を深めていくことを目的とします。スペイン語学やスペイン語史についての文献を読み、場合によっては、他のロマンス諸語(ポルトガル語、フランス語、イタリア語など)や英語との対照を行いながら、スペイン語の音韻、形態、統語の持つ様々な諸問題について考察します。同時にスペインの言語事情、ラテンアメリカスペイン語の言語的特徴やその歴史的背景なども視野に入れ、広くスペイン語をとりまく問題に取り組んでいきます。
最初の数回はスペイン語学の基礎的な知識を学ぶために、言語学、スペイン語学、スペイン語史、スペイン方言学の基本的なテーマについての文献を読んでいきます。スペイン語の体系およびその共時的・通時的背景についての全体的な理解を深めた後は、参加者の興味を考慮に入れつつ、スペイン語の運用能力を高めていく過程で問題になる個別的なテーマを数回に分けて掘り下げていきます。参加者自身がデータを集めて発表し、仲間同士で議論することによって、実際の言語現象から問題を見つけ出したり、またそれに対して自分なりの解釈を導き出したりできるような言語学的視野を身に付けていきます。4年次にはその成果を活かし、それぞれのテーマに関する卒業論文を執筆します。また本ゼミナールではスペイン語の文献を分析的な視点から文の成分やレベルを意識して読む訓練をすることも重視します。

実践的スペイン語教授/学習法の開発

バロン ロペス アルトゥーロ

ゼミナールI:外国語の習得
本ゼミでは、ゼミ生各人が考案するスペイン語の教授/学習法を試用しながら、スペイン語を効果的に教授/学習する技術を開発していきます。 そのための作業として、以下を行います。
1.これまでの外国語(おもに英語であろう)の学習経験を点検する。
2.現在受けているスペイン語の授業を参考にして、スペイン語を文法的にも発話的にも教授/学習するうえで注意すべき事柄などを列挙する。
3.上記ふたつの作業をふまえたうえで、各自、より効果的とおもわれるスペイン語の教授/学習法を考案し、ゼミ生を相手に試用し、その効果を確認する。

ゼミナールII: ゼミ論「スペイン語と文化」
一学期にはスペイン語の社会的な言語変化を理解するために、スペイン語圏に関する論文や記事を読み、各国のスペイン語を比較して文化的歴史的背景を検討します。二学期には、一学期に得た知識に基づき、各自で研究テーマを決めて論文に仕上げます。

スペイン語圏地域文化ゼミナール

ラテンアメリカの社会

新木 秀和

ゼミナールⅠではまず、ラテンアメリカ社会の基本的な特徴や問題について書物など通じて学びます。ゼミナールⅠの後半とゼミナールⅡでは、各自がそれぞれの研究テーマを深め、発表や討論を行います。文化生活から自然環境にわたる様々なテーマ(たとえば国際関係、社会運動、都市化や貧困、ストリートチルドレン、教育や福祉、環境や観光、音楽やスポーツなどのテーマ)に取り組むゼミ生がいます。そして、ゼミナールⅡの締めくくりとして論文・レポートを作成し、ゼミ誌に取りまとめています。よく調べて考え、討論や諸活動に積極的に参加する学生を望みます。

ラテンアメリカ地域の文化的・宗教的伝統

岩崎賢

このゼミは、ラテンアメリカ地域の文化的・宗教的伝統に興味のある人ならば、誰でも歓迎します。私自身が専門的に研究しているのは、古代メキシコに栄えたアステカ王国の宗教的伝統(神話・儀礼・建築物など)です。また同時期のマヤ文明やインカ文明などの宗教的伝統、さらには植民地期以降のアフロ系やヨーロッパ系や先住民系の文化的・宗教的伝統にも関心があります。
  ゼミ参加者には、今現在、横浜(関東)という場所に生きる自分と非常に異なった考え方・生き方をしている(していた)人々について考えることを通して、自分とは何者か、そして世界とは何なのかについて、自分自身の答えを探し出してもらいたいと思います。
(なお、参加希望者は1・2年生のうちに、共通教養科目の「文章表現基礎演習」という授業をとるなどして、基本的な文章作成力を身につけておいてください。)

現代ラテンアメリカ研究

梅崎 かほり

ラテンアメリカ社会を理解するためには、政治・経済の大枠のみならず、人種・民族・階層・ジェンダーなどにまつわる社会問題にも目を向ける必要があります。また、慣習・信仰・音楽・美術・文学・映画・テレノベラ・ファッションなど、文化の様々なジャンルも重要な切り口になります。視野を広げれば、ラテンアメリカ諸国の国際関係や日本との関係、アメリカ合衆国や日本国内にも存在するラティーノ社会、ラテンアメリカ諸国に存在する日系社会を知ることも、現代ラテンアメリカを考える鍵になるでしょう。もちろん、現代を理解するために歴史をひもとく必要も出てくるはずです。
ゼミナールⅠでは、まず先行研究をもとにラテンアメリカを概観し、ゼミ仲間と議論しながら、現代ラテンアメリカ社会の様々な側面について理解を深めていきます。ゼミナールⅡでは、各自の関心を絞り込み、研究とプレゼンテーションを繰り返しながらゼミ論文を仕上げていきます。ラテンアメリカを通して現代社会を見ることで、今日の世界のあり方を、そして私たちが生きる日本のあり方を捉えなおしてみましょう。

スペイン史

黒田 祐我

スペインの歴史を、歴史学の視点から捉えなおすことを目的とします。歴史学とは現在の私たちが当たり前と思いこんでいる常識や文化、あるいは概念などの成り立ち自体を、時間軸をさかのぼりながらその起源について深く考察していく学問です。このような視点に立った場合、スペイン史と、今のスペインという「くに」の領域の歴史とはまったく一致しません。それは古代ローマ帝国の歴史の一部であったし、中世イスラーム史でもありました。また近世から近代にかけてはフィリピンや日本、そして中国といったアジアの歴史にもつながっていました。
ゼミナールⅠでは、このようにスペイン史をグローバルな視野から通史的に学びつつ、「今現在のスペインが、どのような歴史の流れの中で成立したのか?」さらに「スペインは世界史の中でどのような意義を果たし、そして果たそうとしているのか?」をゼミ生の皆と議論していきます。そのうえで各自の研究テーマを設定してもらいます。

四年生を対象とするゼミナールⅡでは、先に設定した各々の研究テーマに関連する文献を読んで個別報告をしてもらい、ゼミ生の皆と討論を重ね、年度末に提出してもらう論文(ゼミ論文)を完成させることを目指します。

スペイン文学研究―ドン・キホーテを精読する

西田 依麻

ミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』後篇(1615年)を、日本語訳を中心にじっくりと読解していきます。なぜ前篇(1605年)ではなく後篇なのでしょうか。『ドン・キホーテ』は近代小説の祖と称されることがありますが、それは、近代小説家あるいは現代小説家が自身の作品を書く際に使う物語展開の技法、つまり、読者をいかに楽しませるかというテクニックが特にこの後篇において無数にちりばめられているからです。世界中のセルバンテス研究者からも、後篇の方がより成熟度が増し魅力的で読者を引き付けてやまない作品に仕上がっているという見解が多く寄せられています。スペイン語学科を卒業するのであれば、一度はじっくりと腰をすえ、世界でも聖書の次に多くの翻訳が出ている『ドン・キホーテ』と正面から向き合うことを、私は自信を持って皆さんにお勧めします。大学を卒業し社会に出た際、周囲の人から「スペイン語学科出身だったら『ドン・キホーテ』くらいは読んだことあるでしょう?」と一度や二度必ず聞かれることでしょう。そのためにも皆さんは簡略的であったとしても「こういう物語なのですよ。」と答えたくはありませんか。ゼミは、一人ひとり丁寧な指導を行いたいので少人数になります。

卒業論文テーマ

卒業論文テーマ例
  • ・スペインおよびラテンアメリカにおける統語現象とその傾向
  • ・なぜスペイン語の単語の中に英語と似た単語が見受けられるのか
  • ・性的少数派の人たちをめぐるスペイン語の性一致の問題と課題―人を表す名詞に関して
  • ・セクシャルマイノリティ政策とキューバ革命精神
  • ・日本における「ラテンアメリカ」のイメージの形成
  • ・メキシコ 死者の日~オクタビオ・パス『孤独の迷路』より~
  • ・外国にルーツのある子どもの母語・継承語教育問題
  • ・La enseñanza del japonés en Latinoamérica: Argentina y Brasil
    ラテンアメリカにおける日本語教育―アルゼンチンとブラジルにおける実践
  • ・El uso de la voz pasiva en japonés y en español
    日本語とスペイン語における受動態の用法
  • ・Los niños de la calle en México
    メキシコのストリートチルドレンについて
  • ・La influencia de los biocarburantes en las relaciones entre EE.UU. y México
    バイオ燃料をめぐるアメリカ合衆国とメキシコの関係
過年度のテーマ一覧はこちら